約 871,921 件
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/183.html
テッカマンエビル 機体名 テッカマンエビル 全長 2.36m 主武装 テックランサー テッカマン共通武装その1。双方に槍が付いており、接近戦または投擲に使われる。ブレードのランサーと違い二つには分かれないが、十字型に変型させる事が可能。また先端の刃は分離して飛ばせ、ワイヤーで回収できる。 テックワイヤー テッカマン共通武装その2。手首から鋼線を出す。元は投げた、または弾かれたランサーの回収用なのだが、エビルはこれを使って捕縛もやってのけた。テックワイヤーはランサーの先から鋼線を出す。ランサーの先っぽを鋼線に接続、振り回すことも可能。劇中では戦車をスパスパ斬ってた。 ラムショルダー エビルにのみ付けられた武装。主に突進などに使われる。 クラッシュイントルード 装甲を変形させ、体を細くし、高速で体当たりする技。移動にも使われる。 ボルテッカ テッカマン共通武装その3。テックセットした際に生じ、体内に蓄積した反物質粒子『フェルミオン』を加速させ発射する大技。同じテッカマンを消滅されるほどの出力を誇るが、人体に激しいダメージが来るため、テックセット1回につき1発までとされている。また一方向に直線状にしか撃てない弱点もある。 PSY(サイ)ボルテッカ ボルテッカの弱点である一方向直線状、1回1発制限を打開した技。出力、軌道をある程度操り、さらには相手のボルテッカをも吸収してしまう凶悪な技。出力を下げれは連射も可能。 自爆 技とは言いづらいが一応掲載。レイピア、アクスがやったように自分の体内のエネルギーを全てボルテッカに変換して爆発を起こす技。当然使えば死にます。 特殊装備 ― これといったものは無いが、テッカマンの装甲は核弾頭をも防げるほどの強度をもつ 移動可能な地形 空中○、陸地○、水中○、地中× 備考 「テックセッター!」の掛け声で変身したシンヤのテッカマン状態。エビルのテッカマンとしての特性は多目的汎用型。その特性に相応しく、様々な状況にも対処できる。テッカマンとしての能力は他のテッカマンの頭一つ飛びぬけており、高い戦闘能力を誇る。後にブラスター化したブレードに歯が立たなくなった際にはブレードの後を追いブラスター化を果たす。だが元々高い戦闘能力ゆえに、ブラスター化による不必要な進化が肉体が耐えられず肉体組織の崩壊が起きた。
https://w.atwiki.jp/lego-batman/pages/19.html
旧管理人が放置中のようですので、更新がしにくい状態にあります。 WIKIの編集は管理権限がないと不便なので、外部リンクにてここより誘導いたします。 誘導先はWIKI形式ではなくブログ形式にしてあります。(私がWIKIの使い方がイマイチわからない為) どなたかあらたにWIKIを作成してくださる方が現れるか、此処のWIKIの管理権限を手に入れてくれる方が現れるまではリンク先でガマンしてください。 リンク先はライブドアブログになりますが、外部リンクになるので心配な方はリンク先のURLをウイルススキャンしてください。 WIKIは誰でも編集可能ですので、用心してください。 リンク先⇒レゴ バットマン 攻略blog (レゴバットマン 攻略ブログ http //blog.livedoor.jp/analog920-legobatman/)
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/342.html
破滅の足音 ◆7vhi1CrLM6 「『機体の整備』はもういいのか?」 ブリッジに足を踏み入れるなり、声を掛けられた。 この戦艦そのものの声と言っても過言ではないJアークのメインコンピュータートモロの声。 それに「今はカミーユとキラがやってくれている」と返す。 事実、二人は機体の整備を続けていた。 VF-22Sへの反応弾の搬入は既に終わり、書き換えられたF91のOSの復旧を今キラは行なっている。 アムロに最適化されたOSがキラに扱いづらかったように、戦闘中に書き換えられたOSよりも元の方がアムロに適していた。 そして、手の空いたカミーユが向かい合っているのが『機体の整備』、即ち首輪の解析。 その手伝いもせずにアムロがブリッジへと引き返して来たのには、それなりの理由がある。 「指定されたポイントには到着した。それでどうする?」 現在Jアークは、模擬戦を行なったD-3地区を南下し、エリア境目ギリギリの位置で止まっている。 目と鼻の先はもうD-4地区――禁止エリア。 だが、ブンドルの言が正しければその超高々度に―― 「少し調べたいことがある。トモロ、D-4地区の地図を展開してくれ」 ――天国へと至る門、即ちヘヴンズゲートが存在する。 巧妙に隠蔽され、これまでサイバスターのラプラスコンピューターでしか感知できなかったその存在。 だがしかし、その本質は不安定さからくる空間の綻びである。 ES空間という別次元の空間の運用を前提としたこの戦艦ならば、観測できる可能性は高い。 メインモニターに展開された地図とブンドルの話を重ね合わせつつ、幾つかの地点を指定していく。 それは、サイバスターによって綻びが観測された中から、アムロとブンドルが選別を行なったポイント。 「アムロ、ここに何かあるの?」 「何か……そうだな。一先ずヘヴンズゲートとでも呼んでおこうか。それを探しているんだ」 盗聴を警戒しているとは言え、我ながら答えになっていないと思いつつ返す。 案の定、首を傾げたアイビスは怪訝な顔をしていた。それに「じきに分かるよ」と言って端末に向き合う。 ここからは全てタイピング。 盗聴どころか盗撮までされていたらお手上げだが、それはないと信じてトモロに指示を出す。 『なるほど空間の観測を行なうわけか』 『Jアークならできるな? 発生の前兆、あるいは周期と規模が知りたい』 空間の綻びというものは、常何時でもそこに存在するという類のものではない。 空間そのものが持つ力か、あるいはこの空間を作り出した者の力か、綻べば繕われ、穴が空けば塞がれる。 ならば重要になってくるのは、発生の時期と規模に、発生した瞬間繕われるよりも早く強引に突き破られるだけの力。 それに必要なのは、膨大な量のエネルギー。 ブンドルの見込みでは、コスモノヴァと同等以上の火力が最低三つと曖昧なもの。 詳細な量は分からず、未だ条件も揃わない。 だが、ナデシコとの合流が成れば、条件を満たす可能性が出てくる。その時に備えて出来るだけのことをしておく必要がある。 『細かな状態を観測するのは、この距離では不可能だ。レーダー類も本調子ではない。 統計から綻びの生じやすい箇所を特定することは可能だが、どちらにせよ一定時間の観測が必要だ』 『ミノフスキー粒子の影響か……仕方ない。Jアークを一時この場に固定する。 時間は多少かかってもいい。出来るだけのデータを集めてくれ』 「了解した。少々時間を貰おう。だがその前に、東から未確認機が二機接近してくる」 時刻は12時半。ロジャー・スミスがJアークを離れて既に5時間半が経過。 そろそろ接触を持った者たちが集まり始めてもおかしくはない。とは言え会談までにはまだ間がある。 偵察がてら周囲の探索を行なっている者たちならばいいのだが、そう楽観視もできない。 「カミーユとキラに連絡を。F91のOSの状態次第で、俺かキラのどちらかが艦に残る」 ◇ 「ちょっと待った、ブンドルさん!!」 先行するサイバスターから送られてきた映像を一目見て、甲児は声を上げる。 廃墟の街並みの上空に浮かぶ一隻の戦艦。 その姿を知っている。 かつて、とある戦艦の救援に駆けつけたD-7地区で、直に干戈を交えた相手。 その脅威を知っている。 そして、テニアを虐げ、彼女の姉とすら言える人の首を刈ることを強要した極悪な集団。 その許せなさを甲児は――知っている。 テニアの話を思い出しただけで胸が痛み、胸糞が悪くなってくる。その気持ち悪さごと吐き捨てるようにして、甲児は叫んだ。 「Jアークだ!!」 その一言で十分だった。これまでの道中で既にナデシコの話は済んでいる。 警戒を強めたサイバスターが、前方で動きを緩める。その先で、Jアークから数機が飛び立つ。 一、二、三、その数三機。 Jアークに残っているのは、キラ・ヤマトとソシエ・ハイムの二人だけのはず。 「どういうことだ!? 数が多いぜ」 「あの機体は……待て、甲児くん。私の知り合いだ」 「ブンドルさんの知り合い!? じゃああれはJアークじゃないのかよ」 ストレーガを止めようとブレーキをかけ―― 「こちらJアーク、キラ・ヤマト」 「やっぱりJアークじゃねぇか!!」 ――大きくバーニアを噴かす。一気に速力を上げ、脇目もふらずただ一直線に。 「甲児くん!!」 「分かってるって。あのキラって奴をやっつけて、騙されてるブンドルさんの知り合いを助けるんだろう」 「いや、違っ」 「やいやいやい、キラ・ヤマト!! この俺、兜甲児と雷の魔女ストレーガが相手になってやるぜ!!!」 「ちょっと待って。僕の話を」 「恍けやがって!! だがこれ以上お前の好き勝手はさせねぇぞ!!! ライトニイイィィィィィングショォォォオオオオオオット!!!!!!」 「ちょっと撃ってきたよ。どうするの、アムロ?」 「アムロさんの知り合いでしょ? どうにかしてください」 「……ガロードじゃないのか?」 ざわめき、瞬く間に場が混乱していく。 その中で甲児の気を引いたのは女の声。蒼い機体から流れてきた声だ。 「お前がソシエか! 女だからって容赦しねぇからな!!」 「へっ?」 「待ってろよ! キラを倒したら次はお前の――」 「少し落ち着け、甲児くん」 脇見をしながら全速で突撃していたストレーガが、先回りしたサイバスターに足を引っ掛けられて盛大にすっ転ぶ。 もんどりを打って肩からアスファルトの大地に激突し、弾んで背中を打ち、なおもコミカルに三四回転して勢いはようやく止まった。 廃墟の街並みに真一文字の土煙が巻き上がる。 回るコックピットの中、上下前後無茶苦茶に振り回されながらも、しかし甲児はめげない。 桁外れのパワーを誇るマジンカイザーの反動に比べれば、この程度屁でもない。 「この程度でこの俺とストレーガが止められると思うなよ!!」 素早く起き上がるストレーガ。倒すべき敵Jアークだけを見据えたその瞬間、背後から羽交い絞めにされた。 「何すんだよ、ブンドルさん!!」 「ブンドル、どういうことだか事情を説明してくれないか?」 「原因はそちらにある。だが今は落ち着いて話をするためにも取り押さえるのを手伝ってくれ」 「なんだって! くそっ!! まさかブンドルさんまであいつに騙されてたなんて……許さないぞ、キラ・ヤマト!!!」 「君は少し人の話を聞け」 機体サイズはサイバスターのほうが遥かに大きい。 だが、機体そのものの純粋な力ならストレーガはここの誰よりも強い。 その地力にものを言わせて暴れまわったストレーガが、サイバスターを引き剥がす。 「くっ! 油断した」 「逃げたよ!!」 「追うぞ!!」 「どこに逃げたんだ?」 「へへーんだ。そう簡単に捕まって堪るかよ!!」 「その声、北か!! 追いかけろ!!」 そんなこんなでよく分からぬままに兜甲児捕獲作戦が展開されること十数分。 さんざてこずらせながらも多勢に無勢で次第に追い詰められ、甲児はとうとう捕まってしまった。 「何しやがる!! 放せ!! 放せってんだよ、この野郎!!!」 ◆ 「原因はこちらにあると言ったな、ブンドル。事情を話してもらおうか」 甲児を取り押さえた数分後、Jアークのブリッジにアムロの声が響いた。 その声に、もう少しでギンガナムの二の舞になるところだった、と安堵していた思考を呼び戻し、ちらりと二人の少年を見やる。 「彼らは?」 「Jアークを動かしているキラ・ヤマトと以前話したカミーユ・ビダンだよ。 それと……今甲児くんを見張っている彼女は知っているな? アイビス・ダグラスだ」 黒い髪の少年と青い髪の少年を値踏みする目で眺め、黒い髪の少年を指して言う。 「なら、原因は彼とこの艦にある。甲児くんはガロードの代わりにナデシコから連れてきた少年だ。 この戦艦との二度の交戦を経て、彼を危険人物と見なしている」 キラという少年の顔が曇っていく。だが、それに躊躇することなく言葉を続けた。 「かつてこの艦に捕縛されていたテニアという少女の話だが、彼は彼女の仲間の死骸から首輪を取ることを強要し、共犯者になれと迫ったとも聞いて――」 「それは違う!!」 少年が短く鋭く叫んだ。 真っ直ぐにこちらを射抜いてくる視線。怒りよりも悲しみを多分に含んだ眼光。 いい目だと思いつつ、圧し返すつもりで視線を合わせる。 「僕はそんなことしていない」 だが、少年の瞳が揺れることはなかった。 無理に踏みとどまったのではなく、後ろ暗いことは何もしていないと自分を信じきった目だった。 「あなたはどうなんですか?」 不意にもう一人の少年――カミーユが、どこか責めるような口調で横から言い放つ。 「どうとは?」 「その甲児って奴がどう考えているのかはわかりました。でもそれは、甲児がどう考えているかだ。 あなたはまだ自分の考えを言っちゃいない。他人の考えを自分の考えのように言っているだけです。 それって卑怯だとは思わないんですか?」 「カミーユ」 嗜めるアムロの声に「だってそうでしょ」と返すカミーユ。 なるほどセンシティブだ。感受性が強く、繊細な感性を持っている。だが、それだけでもない。 この少年もやはり真っ直ぐなのだ。感じたことを率直に言いぶつけられる若さがある。 「答えてください。俺はまだあなたの意見を聞いちゃいない」 納得がいくまで退かない視線をそこに感じて、感づかれないよう心の中で微笑む。 キラもカミーユも、そして今縛られている甲児もサイバスターの操者候補として悪くない。 「そうだな。私の意見を言わせていただこう。率直に言うと、まだ信用できないといったところか。 私自身がテニアの話を聞いたわけでもなければ、会った事があるわけでもない。ただ彼女の言い分を知っているだけだ。 それに対して君達とも今始めて会ったばかり、やはりよく知らない。だから君達のここまでの行動と言い分を聞かせてくれ。 それで君達が信じるに値する者かどうか、私なりに判断させていただく」 ◆ 一方そのころ別室では、縛られた甲児とアイビスが向かい合っていた。 椅子の背もたれに両腕を組み、顎を乗せた格好で、ウィダーinゼリーを啜りながらアイビスが言う。 「だ・か・ら、何回も言ってるけどあんたがそのテニアって娘に騙されてるんだってば」 「何言ってやがんだ。キラって奴に騙されてるのはそっちだろ」 それに、後ろ手に縛られた上にベッドの足に縛り付けられた甲児が言い返した。 アイビスが言えば甲児が言い返し、甲児が言えばアイビスが言い返す。 「悪いのはテニア」 「キラだ」 「テニア」 「キラ」 「テニア」 「キラ」 「テニア」 「キラ」 ・ ・ ・ 「ああ、もう!! どうやったらキラが悪者じゃないって分かるんだ!!!」 既に何度繰り返されたのかすら分からないこのやり取り。 議論は常に平行線。互いに一歩も譲らないまま時間だけが無為に過ぎ去っていく。 あまりの相手の頭の固さについ苛立って、大声を上げてしまった。 でもそれはきっとお互い様だったのだろう。甲児も負けじと大声を張り上げて反論を返してくる。 「そっちこそどうやったらテニアは悪くないって信じてくれるんだよ!!! テニアは俺達が保護したとき震えながら泣いてたんだぞ。仲間を、大事な大事な友達を殺された。その首輪を無理やり取らされたって。 それが全部嘘だってのかよ!! そんなわけがねぇ。悪いのは人を人とも思わないキラなんだ。あんたは騙されてるんだよ」 「私はね。ここに来てからいろんな人に守られて、私だけが生き残ってしまって、罪悪感に押し潰されそうになってた。 それでも色んな人のお陰で持ち直せて、その人たちの為にも精一杯生きて行こうって決めて、でも何も具体的なことは思いつかなかった。 そんなときにキラに会ったんだ。キラはこの廃墟で、いるのかどうかも分からない私に向かって呼びかけた。 戦うことを、生きることを否定することはできないって。大事な人が殺されたのなら、殺した誰かを憎むことは、当然のことだって。 でも、それが全てじゃないって。 キラも亡くしたんだ。友達を、大事な人を。でも、誰かの命を糧に生き返ることを、そのために誰かを殺すことを、その人達は絶対に許さない。 だからこの戦いの原因を一緒に討とうって言ったんだ。無謀なことだけど、それがきっと、もういない人たちへの、弔いになると思うからって。 私はその言葉が嘘だったなんて思いたくない。例え、甲児の言うようにそれが嘘だったとしても、一瞬でもその言葉を疑うような自分でいたくない」 「分かってんだ、そんなことは。誰かを生き返らせるために誰かを犠牲にするなんてのは間違ってる。そんなことは分かってんだよ。 だから許せねぇんだ! 大事な人を無理やりにでも手にかけさせたあの野郎を!! 俺は決めたんだ! これ以上こんなことを続けさせてたまるか、俺たちで止めてみせるって。 絶対に、この殺し合いを終わらせてみせるって。そう誓ったんだ!!」 立ち上がった反動で椅子が倒れ、ガタンと音を立てる。 精一杯乗り出した上半身に引っ張られて、ベッドの足が軋みを上げる。 「だったら私らに力を貸してよ!!」 「そっちが俺たちに力を貸せよ!!」 言ってることも考えていることも同じだ。 同じはずなのに。何も違わないはずなのに。キラを信じているか、テニアを信じているかの一点だけで分かり合えない。 たったそれだけの違いなのに、互いに歩み寄れない。それが悔しくて唇を噛んだ。 「……なんで分かってくれないんだ」 理由なんて分かっている。同じなんだ。自分がキラを信じているように、甲児はテニアを信じてる。 相手の主張を認めてしまえば、それは信じた仲間への裏切りになる。そんなことが出来るはずがない。 そして、自分は間違っていないと確信している。 だからどちらからも歩み寄れない。足が前に出て行かない。今ここでどれだけ言葉を重ねても、互いの言い分は覆らない。 私は――『無力』だ。 甲児をじっと見つめ、そう思った。真っ直ぐに見返してくる目。急速に徒労感が体を満たしていく。 「ハァ……もうこれ以上何を言っても無駄かぁ……暴れないでね」 そう呟くと甲児に近づいて、後ろ手に縛っていた縄を解いてやった。 「いいのかよ?」 「よくないよ。でもいいんだ。あんたが悪い奴じゃないってのは、よく分かった」 腕に残った縄の跡を摩りながら呟いた甲児の声に、溜息まじりに答えながら思う。 何をやっているんだろうなって。きっと皆に見つかったら怒られることをしてるんだろう。 でも、どうにもこいつをこれ以上縛っておくのは違う気がして、忍びない。悪い奴じゃないんだ。 あーあ、やっちゃったなぁ、と困り顔でいたそのとき、予想外の提案が持ちかけられた。 「なぁ、一つ賭けようぜ。テニアとキラ、どっちが正しいのか。負けた方は勝った方の言うことを何でも一つって条件でさ」 「え~」 「だってアイビスさんはキラが正しいって信じてんだろ? それとも自分が間違ってましたってここで認めるのかよ」 「認めないよ、私は」 「だったらアイビスさんはキラに、俺はテニアに賭ける」 「待ってよ。私は賭けをやるなんて一言も」 「何だよ。逃げるのかよ。キラって奴の信用度もその程度なんだな」 「うっ……に、逃げないもん」 「へへ、なら決まりだな」 「う~~~~~~~~~~」 乗せられて上手く誘導されたような気がして、何となく釈然としないものを感じてアイビスは唸る。 そして、この選択が数分後さらにハチャメチャな方向に彼女を引っ張っていくことになるのだが、このときはまだ知る由もなかった。 「ハァ……なんでこうなったんだろ」 ◆ キラの話を聞き、カミーユの話を聞いたブンドルの声がブリッジに響き渡る。 眼光は冷たく、鋭く。硬質な、固い声だった。 「なるほど状況を理解した。つまり、君は自分の非を認めた上でナデシコとの話し合いを望み、それをネゴシエイターに託したという訳か」 「そうなります」 「嘘はないのだろう。ナデシコ側(主に甲児くんからだが)から聞いた事実推移にもほぼ当てはまる。君の事を信用しよう。 だが、一言言わせていただく。自分の犯した罪の精算を代理人に行なわせるなど、呆れ返る。 それに人命が失われている以上、君の犯した間違いは謝って許されるレベルのものではない」 「カミーユにも同じようなことを言われました。それでも、人が集まることに意味はあるはずです。 話し合って、それでも僕が原因でJアークとナデシコが手を組めないのなら、僕がこの艦を降ります」 「それは逃げだな」 「違う。そんなんじゃない」 その場をアムロは、一人冷静に眺めていた。 厳しい言葉を吐き続けているのは、ブンドル。だが、それをこの男はわざとやっている節がある。 覚悟の度合いを見ようと言うのだろうか。嫌われ役を買って出てくれてもいるのかもしれない。 いや、両方と見るのが妥当。 ならば、自分に求められているのは、集団のまとめ役ということか。 合流すれば少しは楽になるかと思ったが、どうも見通しが甘かったらしい。溜息混じりにそう思った。 そろそろ頃合、と見て仲裁に入る。 「そこまでにしろ。ブンドル、少し言葉がきつ過ぎるぞ。キラの覚悟はお前が思っているほど甘いものじゃない。 キラ、軽々しく艦を降りるなどとは言うな。それはお前を信じてここに留まっているカミーユやアイビスを軽んじることになる。 カミーユは少し気持ちを落ち着かせろ。言いたいことは分からないでもないが、お前が一番感情的になりすぎている」 「……そうだな。すまない少し言い過ぎたようだ。だがキラ、君はここの話が終わったら一度甲児くんとじっくり話をするべきだ」 「ええ……そのつもりです」 二人の会話の隅で、口こそはさまなかったもののカミーユが一人、納得がいかないという顔を向けていた。 やれやれ、ブンドルがその立ち位置を続けるつもりならば、気苦労耐えない位置に自分は立たされたと言うべきか。 年端も行かない子供達を纏め上げねばならなかったブライトの苦労が、少しは分かった気がした。 ともあれ、話は前に進めねばならない。 「ブンドル、そちらの話を聞かせてくれ。彼……甲児くんをガロードの代わりに連れてきたと言ったな。 ならガロードは、今はナデシコか?」 「そうなる。ではナデシコとの合流から話をさせていただこうか」 そう言って語られ始めるのは、ガロードが同行しなかった理由、仮面の二人組との接触、基地の状況。 そして―― 「このデータをそのユーゼスから送られた。アムロ、君の意見を聞かせてくれ」 ディスプレイに映し出されたデータ。円環状の物体の三次元図面に、アンチプログラムと銘をうたれた膨大な量のプログラム。 プログラムはともかくとして、この円環状の物体はほぼ間違いなく――コンコンと首輪を指で突付いて見せた。 「だが、意図的に情報の一部を抜かれたような感じだな。 カミーユ、どう思う? お前が一番この中でユーゼスという男を知っている」 「俺が手を付けた部分はまだほんの少しですが、本物だと思います。実際にあいつはこの作業を行なっていた。 だけど、あいつは恐ろしく打算的な奴で異常に頭も切れる。何の考えも無しにただこれを渡したとは考えづらい。 何か裏に意図が隠されている、と見るべきでしょうね」 「私も同意見だ」 「そうか……キラ、君は?」 その問いに眉間に皺を寄せ、食い入るようにプログラムに目を通していたキラがはっと振り向いた。 「右の……プログラムの方ですが、量が膨大な上に複雑すぎてこれが何なのかは分かりません。 詳細まで把握しようと思ったら幾ら時間が必要か……。 だからこれは直感ですけど、アンチプログラムと銘をうたれてますが、ナノマシンか何かのプログラムだと思います」 考えを纏め上げるように、自分の頭の中を出来るだけ整理しながら少年は話し続ける。 「ただ、これを理解出来たとして、手を加えろというのならともかく、同じものを作れと言われたら、今の僕には到底不可能です。 これは一人の天才が十年二十年と人生を懸けて構築するようなレベルの代物だと思います。 だから幾らそのユーゼスと言う人が優れていたとしても、これをここに来てからの僅かな時間で作り上げたとは思えない。 何かしら元となるものを見つけ、そこからプログラムだけ複製して抜き出した、そう見るべきだと思います。 それにこれが本当にナノマシンのプログラムなら、これだけでは意味を為さない。 プログラミングされていることを実行できるだけの器が、どこかにあるはずです」 キラは愚かこの箱庭にいる誰もが知らない。それがDG細胞と呼ばれるもののプログラムであることを。 地球環境を浄化を目的とし、「自己進化」「自己再生」「自己増殖」の3大理論を備えながらも、落着の際に狂いが生じたものであるということを。 だが、誰一人として同じものを知らずとも、幾多の次元から集められた中には類似の存在に触れた者が存在していた。 「少しいいか。私のデータベースにこれと同一のものは存在しないが、類似したものが二点存在している」 幾ら優れていると言っても所詮生身の人間であるキラと違い、トモロは高性能な演算能力を備えたコンピューターである。 プログラムの全貌を掴むのも人より遥かに素早い。 その結果、自身のデータベースから探り当てたこのナノマシンに類似したもの、それは―― 「三重連太陽系の紫の星で開発されたストレス解消作用を持つ自律ユニットが、暴走し、性質を大きく変えて独自に増殖、進化したもの――ゾンダーメタルのプログラムだ。 地球文明とは別系統の文明の為、使用されているコンピューター言語は異なるが、変換し、共通部分を抜き出すと見えてくるものがある。 ゾンダーメタルは重原子が複雑に結合した金属結晶だが、知的生命体に寄生し対象をゾンダー化させる力を持つ。 それに似た性質。このナノマシンは他者を侵食する可能性を秘めている。それを持ってアインスト細胞の除去を行なおうとしてるのではないか」 「そういえば、以前ユーゼスは三つの『これ』の違いについて、キョウスケ中尉の意見を聞いていました」 そう言って自身の首輪を指し示すカミーユ。 「三つの?」 「ええ、俺たちはこれを二つ回収できたんですが、全て形状が異なっていたんです。 一つは玉の壊れたもの。一つは山火事の中で回収したものの異形の変化を遂げていたもの。最後は普通の状態のものです。 それについて思い当たる節がないか、奴は聞いていました。 それに中尉は、専門的なことは何も分からないが、仲間に機体に付けられた赤い玉を砕いたら元に戻ったことがある、と答えていました」 「だが、これを砕く程の衝撃を喉に与えるのは危険だ。加減を誤れば器官が潰れかねん」 「ええ、だから奴はこのナノマシンでの除去を思いついたんだと思います。採取源は恐らく山火事で回収したものでしょう」 「なるほどガウゼの法則か」 「ガウゼの法則?」 「同一のニッチ、即ち生態的地位に二つの種は長く共存することは出来ないという考え方だよ。 生物学の考え方だが、仮にアインスト細胞とやらとこのナノマシンが同一のニッチに属するものなら、互いに滅ぼしあいどちらかが残ることになる。 それを利用しようというのだろう」 これまでそれぞれ異なる道を歩み、それぞれが散らばる希望を集めて回った。 それが今、少しずつではあるが身を結び、前に進もうとしている。その手ごたえを感じる。 しかしそこに響くのは、このナノマシンと類似の性質を持つゾンダーメタル、それを敵とするトモロの忠告の声だった。 「ならば、止めておいたほうがいい」 「何故だ、トモロ」 「このナノマシンがゾンダーメタルと同系統の性質を持っていること前提で話を進めるが、一歩間違えれば機械昇華が起こりかねない」 「機械昇華とは?」 「惑星内のすべての物質とすべての動植物が、機械との融合体となった状態のことを我々はそう呼んでいる。 浄解の能力を持つ者か、最低でも核を浄化できる力が見つからない限り、危険が大きすぎる」 確かに言われてみれば、だ。 人に、生物に侵食する可能性のあるものを首輪に注入して、人だけが無事でいられると言う保証はどこにもない。 むしろ影響を受けると考えるほうが遥かに自然。 ならば、だ。ならば、そのユーゼスという男はその危険性に付いて気づいていないのだろうか。 いや、話を聞く限りではこの危険性に気づかないような男とはとても思えない。となると―― 「カミーユ、ブンドル、奴はその力に当るものを隠し持っていると思うか?」 「正直、分かりません。奴は一人で作業を行なっていた。具体的に何をしていたのか、俺はよく知らない。 そういうものを見つけた素振りはありませんでしたが、何を用意していても可笑しくない、そういう奴でもあります」 「同意見だ。あの男には、一か八かの賭けに出るほど追い詰められた素振りはなかった。 隠し持っている切り札が、これと言うことは十分にありえる。 結局は自分に頼らざる得ないことをこちらに理解させ、協力を求めるのが、あの男の狙いなのかもしれん」 「あいつは協力なんて求めてきませんよ。ただ他者を利用しようとするだけです。 それに奴の手持ちのナノマシンの量で、何人の解除が可能かも分かりません。 利用するだけ利用しておいて切り捨てられるということは、十分に考えられます」 「どちらにしても、ナノマシンの除去を行なえる技術に心当たりがあると見て動くしかありませんね。 勿論、僕達自身でも探さなければなりませんが……」 そう。その通りだ。自分たちだけで状況を打破できる道を得ない限り、結局はユーゼスの手の平の上と言うことになる。 一つでも二つでもいい。奴の手札を減らし、こちらの手札を増やす必要がある。 「トモロ、類似したデータが二つあると言ったな。もう一つは何だ?」 「詳細なデータを得たわけではないので確証は持てないが、フェステニア・ミューズの乗る機体に似たようなナノマシンが使われている痕跡がある。 ただ恐らくだが、ユーゼスの持つものよりも若干性能が劣るだろう、場合によってはアインスト細胞に逆に駆逐される可能性もある」 「あれか……」 「心当たりがあるのか?」 「ええ、以前の交戦で霧のように空気中に散布されるのを見たことがあります。 構わず飛び込もうとしたんですが、上手くいえないけど凄く嫌な予感がして、気づくと機体を止めてました」 「そうか……だが機会があれば、確保しておくべきだろうな」 一つ息をつき、とりあえずここまでの情報はまとめておくべきなのだろう、と思う。 その上で更に話し合いを重ね、意見を出し合い、深めていけばいい。それを口にしようとした瞬間―― 「へへーんだ。誰が二度と捕まるかってんだ!!」 ――威勢良くブリッジの気密度が開かれた。 思わず全員が一斉にそちらを振り向き、しまったという顔をした甲児の姿が目に飛び込む。 「あっ……やべっ!!」 「こら!! 待ちなさいって!!!」 言うが早いか引き返し、瞬く間に遠ざかっていく足音。それを追いかけているのかアイビスの大声も響き渡る。 顔を見合わせたカミーユとキラが溜息を吐いて、勢いよく飛び出して行った。 「ブンドル、素晴らしく行動力に満ち溢れた少年を連れてきてくれたものだな。将来が楽しみになってくるよ」 「……皮肉はよしてもらおうか」 ◆ 「何やってるんですか、あなたは」 狭い通路の先で、アイビスに追いつくなりカミーユが抗議の声を上げた。 それに両手を合わせて「ごめんなさい」と謝る声を耳にしながら、しきりに左右を見回して逃げ出した甲児の姿を探す。 だが、どこかに隠れてしまったのか、姿が見当らない。 「アイビス、彼はどっちに?」 「ごめん……完全に見失ってしまって分からないんだ。だからキラは私と来て、格納庫と甲板を押さえておいたほうがいいと思う」 「なら、俺は艦内を回って探し出すよ。ブリッジも気になるけど、アムロさんとブンドルさんが残ってるから大丈夫だろうし」 「カミーユ、怪我してるんだから無理しないで」 「心配要らない。それより狙われるとしたらキラ、お前なんだからそっちこそ気をつけたほうがいい」 「大丈夫」 「じゃぁ、気をつけて」 そう言って二手に分かれる。 狭い艦内を駆けて、アイビスと共に格納庫に走りこんだとき、キラはそこに甲児の姿を見つけた。 逃げるもせず、機体に乗り込むわけでもなく仁王立ちしてる様子に若干の違和感を覚えながら、思わず身構える。 それを見てか目の前の甲児も身構えた。カミーユとの殴り合いで痛めた傷が、痛かった。 「アイビス、ブリッジに連絡を」 怪我をしていようがどうしようが、応援が駆けつけるまでは一人でどうにかするしかない、と覚悟を決めた瞬間―― 「ちょっと待ちなよ、甲児。殴り合いをさせるために手を貸したんじゃないんだから。 キラをナデシコに連れて行くんでしょ?」 赤毛の少女が怒りながらヅカヅカと甲児に詰め寄って行った。 そして、次の瞬間にはクルリと振り向いてキラに視線を合わせる。 「キラもストレーガに乗って。探してたんでしょ、ナデシコを」 「えっと、つまり彼の脱走劇は……」 「うん。ただのお芝居。何か気づいたら手伝う羽目になっててさ」 あっさりと言ってのけた少女を前に、何か一気に体の力が抜けた気がした。 「キラ・ヤマト、俺はお前のことが信用ならねぇ。でもなぁ、アイビスさんと俺の話し合いじゃ埒があかねぇんだ。 キラが悪い。テニアが悪いってどっちも譲らねぇ。 だからアイビスさんに手伝ってもらって、お前をナデシコに連れて行くことに決めたんだ。お前が本当に悪くないって言うのなら誤解を解いてみやがれ」 ああそういうことかとようやく納得がいった。 同時にちょっと前にブンドルに言われた『自分の犯した罪の精算を代理人に行なわせる』という言葉が、脳裏を過ぎる。 別にロジャーに罪の清算まで依頼したつもりはキラにはない。 だが、ロジャーに連れて来てもらおうというのはどこか甘い部分もあったのだろう。それを窘められたのだ。 それに、だ。それにもし自分が一人生身でナデシコに飛び込むことが、少しでも誠意となるのなら悪くはない。 そして、仲直りするのなら早いほうがいいに決まっている。だからこのときキラは、迷いなく一人でのナデシコ行きを決意した。 「分かった。ナデシコに行ってくるよ」 Jアークの甲板から飛び上がったストレーガが飛び上がり、宙に浮く。 一拍遅れて発進したネリー・ブレンを迎え、そして二機はバイタルグロウブの流れに乗ってその場から掻き消えた。 ただ彼らの信じる真実へと向かって、ひたすら真っ直ぐに。 【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ネリー・ブレン(ブレンパワード) パイロット状況:精神は持ち成した模様、手の甲に引掻き傷(たいしたことはない) 機体状況:ソードエクステンション装備。ブレンバー損壊。 EN75% 無数の微細な傷、装甲を損耗 現在位置:E-2 第一行動方針:ナデシコのキラの誤解を解く 第二行動方針:協力者を集める 第二行動方針:基地の確保 最終行動方針:精一杯生き抜く 備考:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分(全体量の約半分以上)な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません】 【兜甲児 搭乗機体:ストレーガ (スーパーロボット大戦D) パイロット状態:良好 機体状態:右肩に刺し傷、各部にダメージ(戦闘に支障無し) 現在位置:E-2 第一行動方針:テニアが正しいことを証明する 第二行動方針:ゲームを止めるために仲間を集める 最終行動方針:アインストたちを倒す 】 【キラ・ヤマト 搭乗機体:なし パイロット状態:健康、疲労(大) 全身に打撲 現在位置:E-2 第一行動方針:ナデシコ組と和解する 第二行動方針:出来るだけ多くの人を次の放送までにE-3に集める 第三行動方針:首輪の解析( マシンセルの確保) 第四行動方針:生存者たちを集め、基地へ攻め入る 最終行動方針:ノイ=レジセイアの撃破、そして脱出】 「全く。若い者達は俺達があれこれ考えるまでもなく自分で動き、道を切り拓いて行くものだな、ブンドル」 「そう悲観するほど君は歳を取ってはいないと思うが。時代を作っていくのは若者ならば、維持していくのが大人の務めだ。 さて、私もユーゼスの動きが気がかりだ。彼らの後を追わせて貰うことにする」 「取り込み中のところ悪いが、一時間弱のものだが例の観測で興味深い結果が上がってきた」 「例の?」と発せられたブンドルの問いに「君もよく知っている」と返して、地図上のD-4地区を指差す。 そして、Jアークの端末を指し示した。 それで伝わったのだろう。盗聴を避けるためのタイピングでの会話が始まった。 『確かに空間の綻びは確認できるが、細かな状態を観測するのはこの距離では不可能だ』 『そうか……何となくでいい。場所の特定は?」 『不可能だ。D-4地区のどこかとしか言いようがない』 『何故だ? 綻びそのものは確認できたのだろう?」 『綻びの数が普通では考えられないほど多く、この距離では規模の違いが把握しきれない。 出来ることならば、至近距離での観測か長期間に及ぶ観測が望ましい』 そう言って表示されたデータを一目見て、呻きを上げる。 表示されたのは綻びの観測ポイントと発生時刻。 D-4地区と言わず異常な数の綻びが観測されている中で、D-4地区は真っ黒だった。 『時間がないな』 時刻と発生件数を追っていけば嫌でも分かる。綻びの発生数が指数関数的に増大している。 それも周囲に拡がりながらだ。 異常な速度で綻んではその都度繕われる空間。遠からず生地に限界が来てD-4地区は崩壊する。 そして、それが呼び水となり、この空間そのものもいずれ。 『どれほどもつと思う?』 『データが不足しているが、このままの速度ならばまだ数日は大丈夫だろう』 『そうか……もう一つ。扉を開けられるタイムリミットは?』 扉を開けるということは、綻びを掻き回すことと同義。強引に綻びを、空間の傷口を広げるのだ。 それに耐えられるだけの強さを空間が持っている内に、全てをやらねばならない。だがその残された時間は―― 『現時点では正確な判断はできないが、三十六時間以内には必ず迎えるだろう』 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガンダムF91( 機動戦士ガンダムF91) パイロット状況:健康、若干の疲労 機体状態:EN40% ビームランチャー消失 背面装甲部にダメージ ビームサーベル一本破損 頭部バルカン砲・メガマシンキャノン残弾60% ビームライフル消失 ガンポッドを所持 現在位置:D-3南部 第一行動方針:首輪の解析とD-4地区の空間観測 第二行動方針:協力者を集める 第三行動方針:マシンセルの確保 第四行動方針:基地の確保 最終行動方針:ゲームからの脱出 備考1:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している 備考2:ガウルン、ユーゼス、テニアを危険人物として認識 備考3:首輪(エイジ)を一個所持 備考4:空間の綻びを認識】 【カミーユ・ビダン 搭乗機体:VF-22S・Sボーゲル(マクロス7) パイロット状況:強い怒り、悲しみ。ニュータイプ能力拡大中。疲労(大) 機体状況:オクスタン・ライフル所持 反応弾所持 EN40% 左肩の装甲破損 現在位置:D-3南部 第一行動方針:首輪の解析を行ないつつしばらくJアークに同行 第二行動方針:ユーゼス、アキト、キョウスケを「撃ち貫く」 第三行動方針:遭遇すればテニアを討つ(マシンセルを確保) 最終行動方針:アインストをすべて消滅させる 備考1:キョウスケから主催者の情報を得、また彼がアインスト化したことを認識 備考2:NT能力は原作終盤のように増大し続けている状態 備考3:オクスタン・ライフルは本来はビルトファルケンの兵装だが、該当機が消滅したので以後の所有権はその所持機に移行。補給も可能】 【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL) パイロット状態:良好(主催者に対する怒りは沈静、精神面の疲労も持ち直している) 機体状態:サイバスター状態、各部に損傷、左拳損壊 ビームナイフ所持 現在位置:D-3南部 第一行動方針:甲児達の後を追う 第二行動方針:E-1へ。可能ならユーゼスよりも早くナデシコと合流 第三行動方針:マシンセルの確保 第四行動方針:サイバスターが認め、かつ主催者に抗う者にサイバスターを譲り渡す 第五行動方針:閉鎖空間の綻びを破壊 最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ 備考1:ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能 備考2:空間の綻びを認識 備考3:ガウルン、ユーゼスを危険人物として認識 備考4:操者候補の一人としてカミーユ、甲児、キラに興味 備考5:ユーゼスが解析した首輪のデータを所持(ただし改竄され不完全なため、単体では役に立たない)】 【Jアーク(勇者王ガオガイガー) 機体状態:ジェイダーへの変形は可能? 各部に損傷多数、EN・弾薬共に100% 現在位置:D-3南部 備考1:Jアークは補給ポイントでの補給不可、毎時当たり若干回復 備考2:D-4の空間観測を実行中。またその為一時的に現在地を固定 備考3:ユーゼスが解析した首輪のデータを所持(ただし改竄され不完全なため、単体では役に立たない)】 【二日目 13 15】 BACK NEXT 膨れ上がる悪夢 投下順 心の天秤 膨れ上がる悪夢 時系列順 心の天秤 BACK NEXT 獣の時間 アムロ 怒れる瞳 獣の時間 キラ 怒れる瞳 獣の時間 アイビス 怒れる瞳 獣の時間 カミーユ 怒れる瞳 仮面の奥で静かに嗤う ブンドル 怒れる瞳 仮面の奥で静かに嗤う 甲児 怒れる瞳
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/108.html
依頼主死すとも依頼は死なず ◆pqQ1ngVOkg 補給を済ませ、連れ去られたリリーナ・ドーリアンを救出するため、 テッカマンエビルの追跡を始めた矢先に、その放送は始まった。 『アー、アー、ただいまマイクのテスト中ですの。…こほん…最初の定時連絡の時間となったので放送を 始めますの。まずは死んでしまった人たちの報告からですの…』 …エクセレン=ブロウニング …メルア=メルナ=メイア …グ=ランドン・ゴーツ …ラクス=クライン …木戸 丈太郎 …神名 綾人 …カティア=グリニャール …リリーナ=ドーリアン 「馬鹿な………」 予想されうる最悪の状況。救うべき依頼主は殺された。 何故、もっと早く彼女を救えなかった。 いや、それは違う。あの危険極まりない男に身柄を拘束された時点で 全て終わっていた。あの凶暴な男が彼女の言葉に耳を貸すとは到底思えない。 責めるべきは、あの男を倒せなかった自分の不甲斐無さ。 それを自覚すればするほどに、握り締めた拳と噛み締めた唇から血が流れる。 開始前に殺された女性を除いても、リリーナ嬢を含め9名が死んだ。 その事実は、このような状況で平和を訴えるなど無駄だ。 無意味だと残酷なまでに突きつけているようにも思える。更には 『以上、10名ですの。…なかなか順調ですの。でも、乗らない方もいますのでやる気を出してもらうために ご褒美のことを説明いたしますの。ご褒美は、死んでしまった方を生き返らすことから世界の改変まで 望むがままですの。なので、みなさんちゃきちゃき頑張って欲しいですの』 諦めろ。自分以外の全ての参加者を殺せ。そうすればお前の思うがままだ と心の隙を突こうとするかのような甘い誘惑がそこにはある。 「馬鹿げた話だ」 正に、言語道断の戯言だ。リリーナ嬢はきっと、最後まで 心を折る事はしなかっただろう。あのような男が相手でも、 怯む事無く堂々と、我を通した。待っているのが死であると 判っていようがどうだろうが、自分を貫き通した筈だ。 確かに彼女は死んだ。殺された。だが、それで依頼は無効か?この馬鹿げたゲームに乗るか? 答えはNOだ。彼女の意思はこの胸の内に残っている。 耳を傾けようとしない者もいる。真摯に耳を傾けた上で、それを良しとしない者もいる。 だが、それでも信じたい。彼女の言葉を受け入れる者もいると。 そして、そんな者のために自分の出来る事は何だ? 「話を聞こうともしない者の排除……か」 ネゴシエイトに値しない者には拳を以って応え、排除する。 だが、限界まで交渉はしよう。碌に話もせずに相手を排除するようではあの男となんら変わりがない。 彼女の意思には背くだろう。だが、やはりこのゲームに乗った者はいる。 更に、嘆かわしい事ではあるが、先ほどの放送によって乗る者も現れる事は容易に想像が付く。 「さて、まずは貴女の仇を討つ事から始めさせてもらうよ。リリーナ嬢」 もっとも、君がそれを喜ぶとは到底思えないがね 自嘲めいた笑みを浮かべると、彼は騎士鳳牙を走らせる。 交渉が無理と判りきっている危険な人物を拳で排除する為に…… 【ロジャー・スミス 搭乗機体:騎士凰牙(GEAR戦士電童) パイロット状態:若干体力消耗 機体状態:左腕喪失、右の角喪失、右足にダメージ(タービン回転不可能)、EN満タン 現在位置:D-8市街地北部 第一行動方針:テッカマンエビルを倒す。 第二行動方針:ネゴシエイトの相手を探しつつ、マーダーを排除。 最終行動方針:依頼の遂行(ネゴシエイトに値しない相手は拳で解決、でも出来る限りは平和的に交渉) 備考1:凰牙は通常の補給ポイントではEN回復不可能。EN回復はヴァルハラのハイパーデンドーデンチでのみ可能 備考2:念のためハイパーデンドー電池二本(補給一回分)携帯 備考3:ドスハードの槍も携帯】 【初日 18 05】 BACK NEXT テニア日誌 投下順 キラ テニア日誌 時系列順 任務……了解 BACK NEXT 血に飢えた獣達の晩餐 ロジャー 例え死者は喜ばずとも
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/143.html
未知との遭遇 ◆C0vluWr0so 暗い森の中――二機と一機は移動を続けていた。 ユーゼス・ゴッツォ、ベガ、カミーユ・ビダンの三人である。 飛行可能なバルキリーを交え、その陣形は平面的なものから立体的なものに変型していた。 カミーユが空から広範囲を偵察し、地上のユーゼスとベガが空から見えない森の中をカバーする。 空のバルキリーを頂角に、巨大な三角形を作っている、と言えば想像できるだろうか。 D-6の岩山で機体を乗り換えた後は、わずかな休憩さえ取らずに探索を続けていた三機だったが、その結果は芳しくない。 捜索対象のマサキは見つからず、幸か不幸か他の参加者に会うこともなくおおよそ二エリアを移動している。 (最初のあの場にいた者の数は50~60人。そして今、その数は更に減っている。 64に仕切られたこのゲーム盤の広さから考えても、この探索結果は仕方がないと言えるだろう。 だが――それでは駄目だ。それではあの異形に打ち勝つことは出来ない) 仮面の奥に真意を隠し、ユーゼスは考える。このバトルロワイアルというゲームの勝者になるには何を為せばよいのかを。 勝利の最低条件――それは、生き残ることだ。 最初の六時間で十の命が散っていった。それから四時間が過ぎている。 あの小娘の言う『褒美』に心を動かされ、殺戮に走る者も出てくるだろう。 現にユーゼスも、殺人の狂気に酔いながら力を奮う人間に襲われている。 その時は撃退することが出来たが、敵機の性能はこちらの機体を凌駕していた。 まともにぶつかっていれば、負けていたのはこちらだっただろう。 そんな機体が、最大でまだ見知らぬ参加者の数――つまり数十機存在しているかもしれないという可能性は、極小ではあるが無視できない。 それらから身を守り、主催者への反乱の準備を整えるのが目下の目的だ。 しかし、その道程は困難を極めるだろう。 もし状況が差し迫れば――不本意ではあるが、正規の勝利条件、つまりこのゲームの優勝を狙う心づもりもある。 だがそれは、最低の勝利だ。 ならば最高の勝利とは? それは主催者の異能を我が物とし、無事に生き残ることだ。 あの力が手に入れば――人を捨て――超人を超え――超神へと―― 「神の座もそう遠くはない。そして全てを我が手に……」 仮面の奥の真意を笑みとして僅かに洩らしながら、ユーゼスは嗤った。 ◆ 「――こちらベガ。特に何もないわね。そっちはどう? カミーユ」 「ええ、上からも何も。――けど、」 「けど?」 「厭な気分です」 何だか、気持ちが悪い――そうカミーユは言った。 感受性が強く、そういうものを感じやすい子なのだとベガは思う。 戦場にいてはいけない――呑まれ、呑み込み、死んでしまうタイプだと。 「……無理はしないで。辛い時はいつでも言ってちょうだい」 「大丈夫ですよ、子供じゃないんですから」 若干の苛立ちを言葉に込めながらカミーユは答える。 それ自体子供の物言いであることに彼は気づいていない。だからそのまま言葉を重ねる。 「それにベガさんも……結局はユーゼスの言いなりじゃないですか。俺はあの人を認めたくない。 頭では分かっていても、やれないことがある。でも、それを平気でやってしまう人がいるんだ」 敵意とまではいかない。けれどはっきりと否定の意味合いを込めて少年は語る。 今までの疲れもあるのだろう。だがカミーユがユーゼスを否定するのはそれだけが理由ではない。 彼の鋭利な感性が、仮面の男の行いを許さないのだ。 頭が許しても――心が受け入れない。そのままぶつかるには鋭すぎる心を、カミーユは持っていた。 だからといってカミーユがユーゼスに対して何かをする、というわけでもない。 せいぜい溜まった鬱憤をベガに吐き出す程度だ。 「――そうね。私は彼の言葉を行動の指標としている。それは認めるわ。 けれどそれは彼の言いなりになったということではない。それは、『信頼』、というのよ?」 「信頼ですか。随分安っぽい信頼ですね。少なくとも僕は、会って数時間ほどの人間を信用できるほど甘くはないですよ。 だいたい、大人はそうやって知ったような口を聞くから嫌いなんです」 カミーユの言葉に、ベガはクスリと笑い、こう言った。 「なぁんだ。やけに突っ張ってると思ったら――やっぱりまだまだ子供ね、カミーユ君?」 「……だから、大人ぶった人と話すのはいやなんだ」 「そうでしょうね。そこが子供と言っているのよ。そして私は、少なくとも貴方よりは大人だわ。 だから大人として、貴方を受け止める義務がある」 「……僕の知っている大人は自分のことに精一杯で、他人のことまで気が回る人なんていやしなかった。 いたとしてもほんの一握り――父さんと母さんだってその一握りには入ってなかった」 ベガの言葉に、カミーユは絞り出すような声で返事をする。 普段のカミーユならこんな風に自分について語るということはしなかっただろう。 けれど彼は疲れていた。この殺し合いが始まってからの疲れだけではない。 その前から、ガンダムに乗ったあの日から始まった争いと、それに関わる人間の全ての業に。 だから、彼はベガと話したのかもしれない。 「父さんも母さんも俺を置いて死んでいった。大人はいらないことばかりして俺たち子供のことなんか考えやしないんだ。 あんたはそんな大人たちとどう違うって言うんだよ!?」 「……そうね、確かに違わないかもしれない」 「だったら――!」 「だから、間違っているのは大人ではなく、貴方の方よ」 二人の間に沈黙が走る。少しの間を置いて口を開いたのはベガだった。 それは先ほどまでの諭すようなものではなく、もっと優しさを含んだ――まるで母親のような口調だ。 「どこが間違っているかはあえて言わないわ。自分で気づかないと意味がないもの。 それに私は、貴方なら分かると思うから、ね?」 「……母親でもない人にそんな話をされたくないですよ」 「なら私は貴方の母親にだってなるわよ。……ちょっと、格好つけすぎかしら?」 そう言って苦笑いをするベガを見て、カミーユはほんの少しだけ、心が軽くなったような気がした。 或いはベガの姿に、ずっと求めていた『母親』を見つけたのかもしれない。 「僕は、両親に親をやって欲しかったのかもしれない……」 「え? ごめん、ちょっと今なんて言ったのか――」 「いえ、なんでもありません。……少しだけ、心が晴れました。ありがとうございます。 ただ、それとあの人のやることを聞くってのは別問題です。……やっぱり僕は、ユーゼスさんのことを素直には信じれない」 「そんなものよ。誰かと違えた考えを元通りにするというのはとても難しいことだから。 ……たとえそれが血を分けた家族だったとしてもね」 ふと視線を落としてベガは答える。 自分の言うことは偽善に過ぎない、その場しのぎの言葉なのかもしれない。 実際に、自分は実の兄アルテアと敵対し――未だに彼の考えを理解することが出来ないのだから。 何故アルテアがあんな風に変わってしまったのか、ベガはその理由を知らない。 仕方がないといえば仕方がないだろう。人は他人の心を完全に理解することなど出来ない。 そんなことが出来る人間がいれば、それはもう人間ではない。新しい別の何かだ。 「さぁ、話はこれでおしまいにしましょ。まだまだ私たちがしなければいけないことは多いわ。 けれど……一つ一つ潰していくしかないから。まずは行動しないとね」 「はい。――あれは、火?」 上空を飛ぶバルキリーの視界に炎が入ってくる。進行方向からは若干北にずれている。地図上ではB-5に相当する位置だ。 カミーユの呟きに反応したベガから疑問の声が上がり、カミーユが返答する。 「前方で火災が起きてます。地上からは確認できませんか?」 「こちらからは無理ね。ユーゼス、そちらは?」 「今確認できた。カミーユ、上空から火災の状況を教えてくれ。それから、この火災が人為的なものかどうかの判断もだ」 「はい。こちらから見る限りでは数km四方に広がっています。火がついてから数時間は経っていると思います。 おそらくは戦闘に因るものでしょう。森のど真ん中でいきなり火災が発生するとは考えられませんし……」 「ああ、私もそう思う」 ユーゼスは再度思う。……やはりこの少年、血の巡りは悪くない。落ち着いていれば、という条件はあるが。 問題は良識という枷だ。ベガもカミーユも良識に囚われ、最適な選択をすることが出来ないタイプ。 ベガはまだマシな方ではある。多少のことならば割り切り、切り捨て、最低限のことは出来るだろう。 しかしカミーユはその未熟さも相まって、判断に難がある。手駒としては使いづらいことこの上無しだ。 だから再度試す。 「カミーユ、君はどう思う? 私たちは火事の原因を調査するべきだろうか? 戦闘が行われたということは、そこに人がいたということだ。 火災が発生したということは、それだけ戦闘が激しかったということだろうな。 私の目的は――」 そこまで言って、ユーゼスは自分の首輪を指さし、モニターの向こうにいるカミーユにその様を見せつける。 「分かっているだろう?」 ……ここでまだ駄々をこねるようであれば、今後の動きに支障をきたす。 もしカミーユが首を横に振るのならそれまでだ。この少年に利用価値は無いと判断する。 「……僕は」 カミーユは唇を噛み、歯がゆそうな表情をしながらも言った。 「それが僕たちにとってプラスになるのなら……反対はしません」 (ほぉ……) 意外だった。数十分前と同様に、ただ意固地に反対をするものだと予想していたからだ。 「けれど、貴方の行動を肯定もしません。僕は自分の気持ちを全力で抑え、貴方の行動を全力で見逃すだけです」 「なら君の言葉の後半を全力で聞き逃すのも私だ。お互いに言いたいことはあるだろうが、今私たちはチームだ。 互いのためにならない言動は慎むべきだろう。君が協力してくれることをありがたく思うよ、私は」 時間も余裕があるわけではない、行くのならば早急に動こう――ユーゼスの促しに従い、三機は進路を北へ変更した。 火災の中心、そこに待っているものも知らずに。 ◆ 「ベガ、カミーユ、機体の状態には気をつけろ。一つの不備が命取りになる。こんな状況ではなおさらな」 三機は燃え盛る炎の中を進んでいる。各機とも高温の中でも短時間なら行動できる程度の耐熱処理はされている。が、それはあくまで短時間の話だ。 出来る限り手早くことをすませたい。それは三人の共通認識だった。 「そろそろ炎の中心に着くはずです、もし戦闘があったのならこの周辺で――」 あった。 炎の中に一機だけ倒れていた。通信を試みるが、機体からの返事はない。 更に近づき機体の状況を確認する。無惨な有様だった。各部が破壊され、その内の一つはコクピットブロックを穿っている。 「この状態じゃパイロットの生存は絶望的ね……」 「そうだな……マサキ・アンドーとも違うのだな、カミーユ?」 「ええ、機体がまるっきり違います。……ガンダムタイプか」 「ならば……」 ユーゼスの声に、カミーユは通信を切り、機体を上空へと移動させる。 その代わりにベガが機体――ガンダムレオパルドデストロイへと近づき、コクピットを取り外す作業に取りかかる。 「カミーユはだいぶ物分かりが良くなったようだが――君のおかげかね?」 「私はただ、あの子と向き合ってあげただけです。そう言われるほどのことはしていませんよ」 「謙遜することはない。君がカミーユにとって良き存在になってくれることを期待するぞ」 ……その間に、私は先へ行かせてもらう、という言葉を呑み込み、ユーゼスはローズセラヴィーによって取り出されたコクピットブロックを注視する。 そしてメリクリウスのマニュピレータで慎重に外装を剥いでいった。 中にあったものは、潰れた肉だった。しかし純粋なミンチではない。 潰れていたのは腹から下の部分のみ。胸から上の部分は殆ど無傷で残っている。 (……ついているな) 上半身が無傷ということは首輪もまた完全な状態で残っているということだ。 首輪の無事を確認したユーゼスは、首輪を得るために無造作に死体を握り潰そうとした。 異変はその時起きた。 メリクリウスによって全身を潰される間際に、 (――死体が動くだと!?) 完全に生命を失っているはずの肉が腕だったものを動かした。 メリクリウスの握撃を妨げるようにだ。 もちろん機動兵器の握力には敵わずそのまま潰れはした。 だが―― (今のは何だったのだ?) ユーゼスには首輪の他に疑問も残った。死体は全身を潰された後はピクリとも動かない。 当たり前だ、死体なのだから。なら先ほどの現象は? ユーゼスの疑問に答えるものはない。 ただ、メリクリウスの手の中で、首輪があるだけだ。 この時ユーゼスが死体に気を取られていなければすぐに気づいただろう。 その首輪が自分たちのそれとは違うものになっているということを。 【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:メリクリウス(新機動戦記ガンダムW) パイロット状態:良好、目の前で起きた現象に疑問 機体状態:良好 現在位置:B-5 第一行動方針:サイバスターとの接触 第二行動方針:首輪の入手・解除 第三行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る 備考:アインストに関する情報を手に入れました 首輪を手に入れました(DG細胞感染済み)】 【ベガ 搭乗機体:月のローズセラヴィー(冥王計画ゼオライマー) パイロット状態:良好(ユーゼスを信頼) 機体状態:良好 現在位置:B-5 第一行動方針:マサキの捜索 第二行動方針:首輪の解析 第三行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒 最終行動方針:仲間を集めてゲームから脱出 備考:月の子は必要に迫られるまで使用しません 備考:アインストに関する情報を手に入れました】 【カミーユ・ビダン 搭乗機体:VF-22S・SボーゲルⅡ(マクロス7) パイロット状況:良好、マサキを心配 機体状況:良好、反応弾残弾なし 現在位置:B-5 第一行動方針:マサキの捜索 第二行動方針:味方を集める 第三行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒 最終行動方針:ゲームからの脱出またはゲームの破壊 備考:ベガに対してはある程度心を開きかけています】 【初日 22 30】 BACK NEXT 我が道を走る人々 投下順 Unlucky Color 未知との遭遇 時系列順 Unlucky Color BACK NEXT 広がる波紋 ユーゼス 謀 ―tabakari― 広がる波紋 ベガ 謀 ―tabakari― 広がる波紋 カミーユ 謀 ―tabakari―
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/2878.html
第二孤児院 アイドレスWiKiの該当ページ L:第二孤児院={ t:名称 = 孤児院(施設) t:要点 = 孤児院,子供、元気そう t:周辺環境 = 自国 t:評価 = 住みやすさ15 t:特殊 = { *第二孤児院の施設カテゴリ = 国家施設として扱う。 *第二孤児院では孤児を収容することが出来る *第二孤児院の収容人数は住みやすさ1につき1名である。 *第二孤児院の敷地面積 =300m2 } t:→次のアイドレス = 孤児院群の建設(イベント),福祉充実(イベント),調査員(職業),母子家庭調査(イベント) } 派生前 孤児院
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/269.html
シュンパティア ◆ZbL7QonnV. (聞こえるかい、兄さん?) (ああ、聞こえるぞ) (フフ……どうやら、僕達にとってこの機体は大当たりだったみたいだね) (そうだな、オルバよ。このシステム、シュンパティア……と言ったか。 我々にとっては、かなり相性の良いシステムらしい。オルバ、いつもよりお前を近くに感じるぞ……) (僕もだよ、兄さん……) A-1エリアとC-3エリア。遠く隔てた場所に落とされた双子の兄弟。 通信機能の限定された状況下で、彼らは互いの状況を理解出来る訳がないはずであった。 ……だが、これも主催者の戯れなのだろうか。 二人に支給された機体の特性と、そして二人が持つ特異能力。 それが互いを補うように強化し合い、今の二人は側にいて言葉を交わす以上に互いの事を理解する事が出来ていた。 カテゴリーF―― フロスト兄弟の間で作用する特殊能力。互いの距離に関係なく、相互の意思を伝え合う事が出来る。 シュンパティア―― ガナドゥールとストレーガに搭載されている“人の精神を共感させる”システム。 そう。フロスト兄弟にとって、この機体は正に“大当たり”と呼ぶべきものだった。 (兄さん、このゲームだけど……どうするつもりだい?) (無論、勝ち抜くに決まっている。だが……) (ゲームの勝者は一人。二人で勝ち上がろうとした場合、この首輪が枷になる) (……そうだ) (兄さん、どうする? 首輪の解除が可能な人間を見付け出して、僕らの首輪を解除してもらうかい? リスクの事を考えたら、そちらの方が無難かもしれないと思うけど……) (いや、まだ方針を決めるには早過ぎる) (……それもそうか。まだ首輪の解除が出来る人間がいると決まった訳でもないからね) (うむ。まずは、そう……戦力の確保からだ。オルバ、今の位置は?) (C-3。兄さんは?) (A-1……よし、そう離れてはいない。まずは合流するぞ、オルバ。 我々の機体は、二機が揃ってこそ真の力を発揮するようだからな) (フォルテギガス……強き巨人、か。どれほどの力を発揮するのか、少し楽しみだね……) (ああ、そうだな……) かくして“勝者”の名を冠した機体と、“魔女”の名を冠した機体は動き出す。 そう……自分達“だけ”の勝利を目的として……。 【シャギア・フロスト 搭乗機体:ガナドゥール(スーパーロボット大戦D) パイロット状況:良好 機体状況:良好 現在位置:A-1 第1行動方針:オルバと合流 最終行動方針:オルバと共に生き残る 備考:シュンパティアによってカテゴリーFの共感能力が大幅に強化 フォルテギガスに合体可能】 【オルバ・フロスト 搭乗機体:ストレーガ(スーパーロボット大戦D) パイロット状況:良好 機体状況:良好 現在位置:C-3 第1行動方針:シャギアと合流 最終行動方針:シャギアと共に生き残る 備考:シュンパティアによってカテゴリーFの共感能力が大幅に強化 フォルテギガスに合体可能】 本編20話 ……ぶっちゃけ、すっげー恥ずかしかった
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/200.html
死亡者リスト 時刻 死亡者 殺害者 死亡場所 LAST EPISODE 最期の言葉 12 00 エクセレン=ブロウニング アルフィミィ ? Opening お嬢ちゃん……まさか、本当に私たちのこと……? ゲーム開始 12 50 メルア=メルナ=メイア グ=ランドン・ゴーツ C-8 22話「憎悪」 はい!必ず統夜…… グ=ランドン・ゴーツ フェステニア=ミューズ C-8 絶望せよォォオヲオオヲヲヲオオオオォォォォオオオオオオオオオオオオッ!! 13 00 ラクス=クライン ヒイロ=ユイ E-3 31話「歌と現実」 アスラン………キラ……… 14 30 木戸丈太郎 相羽シンヤ F-6 49話「髑髏と悪魔が踊るとき」 やれやれ、ガンダム様々ってところだな。これからも末永く、お付き合い願いま―― 16 20 神名綾人 テンカワ=アキト D-7 64話「護るべきもの」 朝比奈を護るんだぁぁぁぁああああ!! 17 10 カティア=グリニャール フェステニア=ミューズ D-6 74話「堕ちた少女」 ごめんなさい。いっしょにいてあげられなくて―――テニア、あなたは生きのびて――― 17 40 リリーナ=ドーリアン 相羽シンヤ D-8 76話「血に飢えた獣達の晩餐」 私は地球圏統一国家外務次官リリーナ・ドーリアンです。あなたとの話し合いをの―― 17 45 ジョシュア=ラドクリフ ギム=ギンガナム H-2 66話「アンチボディー ―半機半生の機体―」 ラキ・・・ 17 55 ギャリソン時田 ガウルン B-5 78話「ガンダムファイト」 このまま押し切らせてもらいますぞ!! 第一回放送 18 50 アスラン=ザラ カテジナ=ルース E-5 101話「青い翼、白い羽根」 ニコル……ラクス………す…ない……キ…ラ… 18 55 ユウキ=コスモ ジョナサン=グレーン C-5 91話「歌えなくなったカナリア」 バサラ、生きていたのか!? 19 40 神隼人 クルツ=ウェーバー B-1 102話「極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅」 泣き言を漏らしている暇もないか……。 アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ 流竜馬 B-1 V-MAX起動!! ヒートダイブッ! 19 50 九鬼正義 バーナード=ワイズマン G-6 97話「ゲスト集いて宴は始まる」 待て!こちらは君の敵ではない!!攻撃をやめr 20 50 ベルナルド=モンシア ヒイロ=ユイ G-6 104話「獅子身中の虫」 ここで……使うつもりじゃあなかったんだがな―― ヒイロ=ユイ ベルナルド=モンシア G-6 しまった、爆発物か 孫光龍 キョウスケ=ナンブ G-6 そんな馬鹿なことがっぁぁぁ! 21 00 シャア=アズナブル カテジナ=ルース F-2 108話「星落ちて石となり」 私の命も背負っていけ、アイビス…… 相羽シンヤ クルツ=ウェーバー C-7 109話「Take a shot」 ふん、この期に及んで負け惜し――っ何!? 21 20 ゴステロ ギム=ギンガナム H-1 112話「失われた刻を求めて」 なにぃっ!? おっ、俺がこんなところで……!エイジっ、エイジいいいいいいいい!! 22 10 ゼクス=マーキス キョウスケ=ナンブ G-6 113話「火消しと狼」 躊躇をするな。あの化け物の蒔いた種を一つ潰せるのだ。私もろともメディウスを葬り去れ! カズイ=バスカーク キョウスケ=ナンブ G-6 ま、待て!! 二日目 0 00 マサキ=アンドー ガウルン D-7 115話「鍵を握る者 噛合わない歯車」 まだだ! クレイモア!! ミスマル=ユリカ ガウルン D-7 やっぱり、アキトだ 2 30 巴武蔵 フェステニア=ミューズ D-7 122話「・――言葉には力を与える能がある」 テニア! 無事だったのか! 2 50 カテジナ=ルース 紫雲統夜 G-8 125話「心、千々に乱れて」 分からない。分からない。分からない。 5 30 クルツ=ウェーバー ギム=ギンガナム D-4 130話「Shape of my heart ―人が命懸けるモノ―」 別に大したことなんざしてねぇよ。ただ土に還るだけさ。俺もお前もなっ!! グラキエース ギム=ギンガナム D-3 跳べ! 跳ぶんだ、ブレン!! ギム=ギンガナム グラキエース D-3 貴様の名、覚えたぞォォ!!我、魂魄百万回生まれ変わってもおぉぉおおお!!!この恨み、晴らすからなああぁぁぁあああ!!!! 第二回放送 6 35 ベガ バーナード=ワイズマン G-6 152話「家路の幻像」 不明(その内カミーユが思い出すかも) 7 15 ジョナサン=グレーン 紫雲統夜 C-8 146話「命の残り火」 ああ、嫌だ嫌だ。嫌だなぁ。 7 55 バーナード=ワイズマン カミーユ=ビダン G-6 160話「すべて、撃ち貫くのみ」 ―――ごめんな、アル……クリス。俺はもう、帰れない――― 9 30 オルバ=フロスト キョウスケ=ナンブ G-6 161話「生き残る罪」 助けて、兄さん 12 20 宇都宮比瑪 シャギア=フロスト F-1 170話「Lonely Soldier Boys girls」 駄目ッ! 15 05 流竜馬(脱出) F-1 179話「怒れる瞳」 真……! シャイィィィィィィィィィィィンスパァァァァァァァァァァァァァァァァァクッッッッ!! ガロード=ラン(脱出) F-1 あ、うん。じゃあみんな、元気でな。絶対に生きて帰ってくれよ! クインシィ=イッサー(脱出) F-1 そのブレンは勇のブレンだ。丁重に扱うんだぞ 16 00 ギム=ギンガナム(二回目) アムロ=レイ D-3 180話「見よ人の心の光! 輝き唸る神の掌!] シャイニングフィンガーを超えるフィンガー…… ゴ ッ ド フ ィ ン ガ ー ! ? これが『ガンダム・ザ・ガンダム』と言うものかあぁぁぁぁっ!!? 第三回放送 20 00 レオナルド=メディチ=ブンドル キョウスケ=ナンブ D-3 189話「life goes on」 醜き者よ、今は驕っているが良い。だが、醜き者は滅ぶべき定めにある 20 30 兜甲児 キョウスケ=ナンブ D-3 190話「moving go on」 俺たちみんな、神でも悪魔でもない人間なんだ アムロ=レイ キョウスケ=ナンブ D-3 俺やシャアのようにはなるな。歴史を―――繰り返させるな! キョウスケ=ナンブ カミーユ=ビダン D-3 カミーユ! ここを撃て! 撃ち貫け! 三日目 02 00 フェステニア=ミューズ ガウルン E-3 193話「Advanced 3rd」 たすけ……とう、や…… テンカワ・アキト(一回目) ユーゼス=ゴッツォ E-3 Advanced 3rd(2) がっ……は! ガウルン 紫雲統夜 E-3 193話「The 4th Detonator」 楽し……かった……ぜ。じゃあな……と……や シャギア=フロスト E-3 193話「The 5th Vanguard」 ウィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイタァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! キラ=ヤマト E-3 193話「The 5th Vanguard」 ウィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイタァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ユーゼス=ゴッツォ キラ=ヤマト&シャギア=フロスト E-3 193話「The 5th Vanguard」 ……ば、馬鹿な……この私が……全能なる調停者たる……このユーゼス・ゴッツォが……! アルフィミィ キラ=ヤマト&シャギア=フロスト E-3 193話「The 5th Vanguard」 嘘……こんな事が……! 熱気バサラ E-3 193話「The 5th Vanguard」 上等だ! だがな、俺のこの熱いハートを止めるなんざ誰にも……誰にも、できやしねえんだよッ! ソシエ=ハイム E-3 193話「The 5th Vanguard」 ロラン……もう一度、会いたかったな ??? ロジャー・スミス(生死不明) ネビーイーム ネクスト・バトルロワイアル(4) 他の誰でもない! 君が、君で生きるんだ! デュミナス テンカワ=アキト ネビーイーム ネクスト・バトルロワイアル(6) ユーゼス……サマ…… テンカワ・アキト(二回目) 自爆 ネビーイーム ネクスト・バトルロワイアル(6) ユリ……カ…… カミーユ・ビダン ノイ・レジセイア ネビーイーム ネクスト・バトルロワイアル(7) ここからいなくなれぇぇぇぇぇぇぇ!!!! ノイ・レジセイア アイビス・ダグラス ネビーイーム ネクスト・バトルロワイアル(8) 何、故―――――!? アイビス・ダグラス 紫雲統夜 ネビーイーム ネクスト・バトルロワイアル(9) ありがとう……ブレン。ありがとう、みんな 状況 名前 所在 LAST EPISODE 最後の言葉 脱出・再参加 ロジャー・スミス 統夜の世界 ネクスト・バトルロワイアル(9) 私の名はロジャー・スミス。自身と同じ境遇の世界を生み出さないように交渉してほしいと、依頼を受けてここにいる。私が私である限り、私は確かにここにいる 優勝 紫雲統夜 統夜の世界 ネクスト・バトルロワイアル(9) ……これから集まってくれたみんなには……最後の一人になるまで、殺し合いをしてもらう!! おまけのマーダーランキング 順位 キャラ名 被害者 殺害数 現在状況 一位 キョウスケ=ナンブ 孫光龍、ゼクス、カズイ、オルバ、ブンドル、甲児、アムロ 7 死亡 二位 紫雲統夜 カテジナ、ジョナサン、テニア、ガウルン、アイビス 5 優勝 三位 ギム=ギンガナム ジョシュア、ゴステロ、クルツ、グラキエース 4 死亡 四位T ガウルン ギャリソン、マサキ、ユリカ 3 死亡 フェステニア=ミューズ グ=ランドン、カティア、武蔵 死亡 シャギア=フロスト 比瑪、ユーゼス、アルフィミィ 死亡 七位T バーナード=ワイズマン 九鬼、ベガ 2 死亡 相羽シンヤ キッド、リリーナ 死亡 ヒイロ=ユイ ラクス、モンシア 死亡 カテジナ=ルース アスラン、シャア 死亡 クルツ=ウェーバー 隼人、シンヤ 死亡 カミーユ=ビダン バーニィ、キョウスケ 死亡 キラ=ヤマト ユーゼス、アルフィミィ 死亡 テンカワ=アキト 綾人、デュミナス 死亡 十五位T アムロ=レイ ギンガナム 1 死亡 流竜馬 エイジ 脱出 グ=ランドン・ゴーツ メルア 死亡 ジョナサン=グレーン コスモ 死亡 ベルナルド=モンシア ヒイロ 死亡 グラキエース ギンガナム 死亡 アイビス・ダグラス ノイ・レジセイア 死亡 ノイ・レジセイア カミーユ 死亡
https://w.atwiki.jp/gwhukui/pages/67.html
7月15日開催 大会レポート 7月15日に開催しましたガンダムウォーSCS大会。 悪天候のなか、多くの人に集まっていただきありがとうございました! 福井(福井ファミコンランド様主催)の大会は 前回よりまるまる一ヶ月あけての開催となったわけですが、 みなさんはどんな心境で大会に参加されたのでしょうか? 前回は金沢CS大会前ということもあって、 デッキの調整などで頭を悩ませられたり・・・ってな人が多かったかなと思われますが。 今回はいくらか肩の力を抜いて大会に参加された、て人も多かったのでは、と 思います。 さて、その今回の大会では実に様々な内容のデッキを 見ることが出来たように思います。 色のバラつきはもちろん、その内容も人それぞれ・・・といった感じで 見ていて非常に面白かったです。 もちろん、「白単」「緑単」など、お馴染みのモノも見られましたが。 これは私(ぎゃらん)個人の見解になるかもしれないですが・・・ 福井のプレイヤーさんのデッキはどれも、流行や環境にあわせるだけでなく その人のオリジナリティがプラスされてたりしていいなぁ、と。 (または、デッキの形そのものがその人しか考えつかないような、とか) そういう意味では今回の大会は「福井らしい」内容になったのかな・・・と 思いました。 さて、長々となってしまいましたが、その結果を。 上位入賞者3名と使用されたデッキと併せてご紹介させていただきます。 1位 松村 亮佑さん 使用デッキ名『サイクロプス隊』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 緑 U 287 ケンプファー 3 緑 U 254 ゲルググM(シーマ・ガラハウ機) 3 緑 U 281 ハイゴッグ(サイクロプス隊機) 3 緑 U 280 ザクⅡ改 3 緑 U 282 ズゴックE(ハーディー・シュタイナー機) 1 緑 U 47 ドップ 2 緑 U 226 ドップ(ガルマ・ザビ機) 1 緑 U 78 サイド3 3 緑 CH 164 ギレン・ザビ 2 緑 CH 151 シーマ・ガラハウ 2 緑 C 118 ブリッツクリーク 3 緑 C 8 制圧作戦 3 緑 C 70 戦いの駆け引き 1 緑 O 112 特務部隊の派遣 2 紫 O 1 凌駕 1 緑 G -- 緑基本G 16 紫 特G 4 貴族主義抵抗派 1 サイドボード 緑 C 90 気化爆弾 3 緑 U 278 アプサラスⅡ 3 緑 CH 163 クルスト・モーゼス 2 緑 O 11 事情聴取 1 緑 O 108 理想に仇なす者 1 ↓↓ 以下、簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会の勝因は何だと思いますか? 1ヶ月ガンダムウォーしなかったから。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 1ヶ月ぶりだったけど、なんとか勝ててよかった。 大会の進行もスムーズでよかった。 他の参加者の皆さんに一言お願いします! 頑張ってください。 2位 光川 博菱さん ※すいません(汗)名前の一部が読み取れず・・・多分字が違うと思います。 本当に「字が違うぞ!」って場合は掲示板あたりで突っ込んでくださると助かります。 使用デッキ名『G-3ががんばりました』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 茶 U X89 ガンダムエアマスター(Gファルコン装備) 3 茶 U X92 ガンダムエアマスター 3 茶 U 67 ターンエーガンダム(初起動時) 3 青 U SP-21 G-3ガンダム 3 茶 U X70 ヴァローナ 2 青 CH 188 アストナージ・メドッソ 2 茶 CH G22 セイット・ギュゼル 1 茶 C 8 月のマウンテンサイクル 3 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 6 宝物投棄 2 茶 C 14 デイアナ排斥計画 2 茶 C 22 出土品 3 青 C 116 周辺警護 2 茶 O X31 ニュータイプの排除 3 紫 O 1 凌駕 1 青 G -- 青基本G 6 茶 G -- 茶基本G 8 サイドボード 青 U 97 ガンダムEz-8 1 茶 CH X26 デマー・クライフ 2 茶 CH X21 ユリナ・サノハラ 1 紫 C 7 ガンダムファイト国際条約 1 青 C 110 エースの奮闘 2 茶 O 14 デイアナ排斥計画 1 茶 O 35 共闘戦線 1 青 O 13 ニュータイプの勘 1 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会のでの順位についてどう思いますか? よく頑張れたと。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 イスがない!? ←これは本当、申し訳ない(汗) 1位の方に何か一言あればどうぞ。 おめでとうございます。 他の参加者の皆さんに一言お願いします! 次は頑張ってください。 3位 山本 和希さん 使用デッキ名『雛見沢のゲルググたち』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 緑 U 78 サイド3 3 緑 U 79 ニューヤーク 3 緑 U 218 ゲルググ・キャノン(トーマス・クルツ機) 1 緑 U 254 ゲルググM(シーマ・ガラハウ機) 3 緑 U 263 ケンプファー(試作機) 2 緑 U 276 高機動型ザク(ゲルググ先行試作機) 3 緑 U 278 アプサラスⅡ 2 緑 U 285 ゲルググ・キャノン(ブレニフ・オグス機) 3 緑 U 295 陸戦型ゲルググ(ケン・ビーだーシュタット機) 3 緑 CH 151 シーマ・ガラハウ 2 緑 CH 164 ギレン・ザビ 2 緑 C 8 制圧作戦 3 緑 C 118 ブリッツクリーク 3 緑 G 33 緑基本G 16 紫 特G 4 貴族主義抵抗派 1 サイドボード 緑 CH 163 クルスト・モーゼス 2 緑 CH 173 ボッシュ 1 緑 C 45 強行偵察 1 緑 C 74 ソロモンの亡霊 1 緑 C 90 気化爆弾 3 緑 O 106 情報の漏洩 1 緑 O 11 事情聴取 1 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会での順位についてどう思いますか? デッキ名載せられるから良いと思う。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 SCSでの引き分けが初めて。 1位、2位の方に何か一言あればどうぞ。 地雷って強いよね。 他の参加者の方々に一言お願いします! K田さん、大阪ガンバレ。 4位 水嶋 信吾さん 5位 小木 一輝さん 6位 林 賢太さん ・・・以上が上位入賞者の皆さんでした。 皆さんおめでとうございました&お疲れ様でした!! (大会全体の感想/最後に) 今回の大会も、皆さんのおかげで無事終えることが出来ました。 はじめにも書きましたが今回は本当に様々な形のデッキを 見ることが出来て(個人的には今回2位に入賞したデッキもそうかな・・・?) それだけで個人的には何か満たされたような感じでした。 もっとも、戦っていた当人達の心境はどうだったかわかりませんが・・・。 ともかく、その全てをご紹介できないのが寂しいですね。 さて来月の大会については、詳細が決定しだい このWIKIでお知らせしたいと思いますので今しばらくお待ち下さい。 それでは、 また次回も皆さんのご参加お待ちしています。 PS。「SPカード配布について」のお願いについては、 皆さんにも知っていただいているかと思いますが、 それでも、「事前エントリー済ませてるのにもらえなかった」などの声を 頂くことが稀にあります。 これについては、完全に管理側の手違いによるもので ご迷惑をおかけしています。 今後も、こういった場合は次回大会時などに申告していただけると助かります。 「優先してSPカードを配布」など、何らかの対応を させていただきますので、よろしくお願いします。 編集:ぎゃらん
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/338.html
天使再臨 ◆VvWRRU0SzU 静寂の空を、黒い弾丸が駆け抜ける。 内に宿すは仮面を纏う二人の男、ユーゼスとアキト。 ブンドル、甲児という参加者との情報交換を得てひとまずの指針を得、さしたる会話もなく黙然と男たちは進み続ける。 やがてG-8に到達した。光壁はもう目前だ。 「……ふむ。どうやらここで戦闘があったようだな」 湖畔に差し掛かったところで、ユーゼスが呟く。 周囲を見渡せば、草花が湖面とは逆の方向に倒れているのが確認できた。 恐らく水面に機体が落下し、衝撃が津波となってここまで押し寄せてきたのだろう。 アキトは以前ここで交戦したことを思い返す。 アルフィミィの元から再びこの世界に送り返されたとき、降り立った地がここだ。 そしてそのとき、ここにはアキト以外にもう一人の生存者がいた。青い機体と、破壊されたばかりと見受けられた残骸。 状況から見てあの青い機体がもう一機を破壊したことは疑いようもなかった。 まあ、もう終わったことだ。あの青い機体も当然ここにはいない。特に感慨もなく、機体を進めようとする。 「待て、テンカワ。敗北した機体は湖底に沈んでいるはずだ。回収してくれ」 「無駄だ。俺もその機体は確認したが、完全に大破していた。使えそうにはない」 「機体を確認したのか? なに、使えずとも良いのさ。重要な事は未知であるかどうかだ。私と、AI1にとってな」 ナデシコは北東に向かうらしいが、その前に市街地を探索すると言っていた。多少の時間はある。 ここで少々寄り道をしても、間に合わなくなるということはないが。 「君は薬がなければ戦闘行動は不可能……であれば、多少なりとも私の方で補えるようにした方がいいだろう? 加えて基地からこちら、君は少し疲労が蓄積しているようにも見える。私がその機体を調査する間、休憩を取ってはどうだ」 一理、ある。薬を飲まない状態で機体を操縦するのは、実のところ困難だ。 動きが取れなくなるほどではないとはいえ、ここで休息していくのも、先を考えれば悪くはない。 ユーゼスに肯定の通信を送り、ゼスト――アキトはその本当の名を知らない――を、地面に下ろす。 基地での先頭から三時間ほど過ぎ、そのコクピットはほぼ修復を完了していた。とはいえ四肢がない現状では移動もままならないのだが。 機体の機密状態をチェック。……水中に入っても問題はない。 慣れ親しんだエステバリスのように装備を換装する必要もない、非常識とも言えるブラックゲッターの構造に半ば呆れつつ水中へと降下していくアキト。 数分ほど潜行したところで、湖底に横たわる巨大な影を発見した。 全長はブラックゲッターより一回りほど大きい――50mほどか。 戦うことになっていれば相当手こずっただろう。あの青い機体はよくもまあこんな機体を撃破したものだと、僅かな感嘆を抱く。 アキトは両手で巨体を抱えさせ、水上へと持ち上げていった。 陽の光の下で見れば、その機体はもはや大破と言う他ないほどの状態だった。 神々しい天使のような機体だった。力強さを感じさせる腕や脚部、頭部には羽根まであしらわれている。 それが、右腕から右腰にかけて、半身をばっさりとやられている。 あの実体剣によるものだろう、まともに勝負していなくて正解だったようだ。 致命傷となった損傷はそれだろうが、他に断面の周囲の装甲が滅茶苦茶に引き剥がされている。 首の付け根から胴体中ほどまで無残に抉られたその姿は、この機体がもはや二度と空を舞うことはないと思わせた。 「使えないな、これは」 「いや、まだわからん。ここからは私の領分だ。君は休んでいたまえ」 が、ユーゼスはそうは思わなかったようで、熱心に残骸を調査し始めた。 先程の甲児なる少年と接触した時も思ったが、この男は未知の技術に対する探求心が人並み外れて強いようだ。 とにかく、ここからは奴の言うとおりアキトにできることはない。 30分で済ませろと言葉を投げ、ブラックゲッターのコクピットから降りないままに目を閉じた。 □ 跡形もなく破壊されたコクピットから、パイロット――おそらく女――の遺体を放り出す。 機体の爆発に体を焼かれ、さらに強い衝撃を加えられたのだろう。その体は炭化しいくつにも分断され、人形のように散乱していた。 ユーゼスは特に感慨もなくそれらを取り除き、操縦席へ座る。 だが、期待していた首輪からの情報はない。破壊されたと主催者に判断された機体に関して、この首輪は反応しないということだろう。 操縦桿を握るも反応がない。外見から見て取り外せる武装の類もない。 期待していた未知のエネルギーも取り出すことはできず、調査のしようもなかった。 何故かこの機体を見ていると気分がざわつく――無駄足を踏んだか、とメディウスへ戻ろうとして。 天啓のような閃きが舞い降りた。 「……ふむ、やれるか? いや、やってみせよう」 コクピットのない巨人。 四肢のないメディウス。 メディウスにはラズムナニウムという自立性金属細胞が使用されている。 ただの自己修復機能しか持っていなかったそれは、流竜馬との接触を経てゲッター線――進化という概念を得た。 これは天の采配かも知れんな――ユーゼスは吊りあがる口元を仮面に隠し。 メディウスへ乗り込み、猛然とAI1に指示を下し始めた。 □ 悪夢は見なかった。 あの汚泥のようにへばりつく苦み、それがないだけでとても安らげたように感じる。 仇敵、ガウルンに着実に近づいているからだろうか? 時刻を確認。休息に入る前からきっかり30分。身体は大分軽くなっていた。 コクピットから身を乗り出し、ユーゼスを探す。 仮面はなにやらゼストと破壊された残骸を忙しなく往復している。何か収穫があったということだろうか。 「テンカワ、ゼストをこの機体の胸部へ接続してくれ」 そしてこちらが起きたと見るや、第一声がこれだった。 理由の説明もなく、ユーゼスは調査に戻った。息を吐き、言われたとおりコクピットしかないゼストを巨人の胸部へと押し込んでいく。 ゼストの装甲が無数の触手のようなものを伸ばし、巨人の傷跡へ絡み付いていく。 断面を覆い尽くしたそれはすぐに色を失い硬化した。人間で言うと傷口を包帯で保護した、というところか。 ブラックゲッターが手を離してもコクピットは外れない。ひとまず固着したようだ。 「で、これがどうだと言うんだ。まさかこの機体を手足にでもするつもりか」 「うん? その通りだが。如何にゼストが自己修復能力を有しているとはいえ、短時間で四肢の再生は不可能だ。 他から持ってきて接続した方が早いのは自明だろう。特にこの機体、サイズも一致していることだしな」 「……確かにな。だが、できるのか? この、特に設備も何もない場所で」 「普通なら不可能だろう。だが、私とAI1にかかれば――」 ユーゼスがゼストのコクピットへと乗り込み、しばしの間をおいて。 ゼストと繋がった部分から、巨人の全身に血管のようにエネルギーのラインが流れ――やがて、巨人に残された左腕が持ち上がった。 「――この通り、造作もない」 巨人が――いや、身体を得たゼストが身を起こす。ややぎこちなさはあるものの、確かにその巨躯はユーゼスの意志に従って動いていた。 頭部の羽根が広がり、ふわ、と重力を無視するようにその身は宙に舞った。 「ふむ……とはいえ、この機体の能力を完全に発揮することはできそうもないな。せいぜい、飛行と格闘行動くらいといったところか」 「戦闘は可能か?」 「不可能ではないが、あてにはしないでくれ。この通り右半身はないし、そもそもどんな性能を有しているのかもわからん。 ゼストをインターフェイスに用いて無理に動かしているのであって、首輪から操縦方法や機能が伝わってこないのだ」 「……まあいい。とにかく、これで貴様を運ぶ必要はなくなったわけだ。戦闘になってもフォローはしない、それでいいな」 「フ、構わんよ。現状、君が故意に私を見捨てるとも思えんしな」 軽く鼻を鳴らし応える。薬の予備と、ブラックゲッターの修理が終わるまでこの男を生かしておかねばならないのはアキトとて理解している。 ともかくも単体で行動できるようになったのであれば、戦闘時に置いても無駄に気を散らさずに済む。 「では、行くぞ。ここで時間を食った分、急がねばナデシコを捕捉できない」 「了解だ」 そして、白の天使と黒の復讐鬼は共に空を往く。 その先にあるのはかつて掛け替えのない時を過ごした艦――だが、今ではただの艦だ。場合によってはこの手で傷つけることもあるだろう。 何せ、ユリカがいないのだ。艦の頭脳たる彼女が、艦の象徴たる彼女が。 一言だけ、ユリカに、そしてアキトの心で今も鮮明に輝きを放つかつての仲間たちに語りかける。 みんなの思い出を汚そうとしている俺を、赦してくれ――と。 □ 機械仕掛けの神、ラーゼフォン。 あるべき世界では奏者をその身に宿し、ラーゼフォン自身の心の具現化たるイシュトリと一つになることで神の心臓へと至った者。 世界の調律をすら可能とするその力、しかしもはや本来の奏者たる神名綾人はいない。 ユーゼス・ゴッツォは卓越したパイロットにして科学者であるが、それでも奏者たる資格を有してはおらず。 故に真理の目は開かず、時空を超えあまねく世界を繋ぐ神の力を発揮することもない。 ――本当に? AI1は思考する。主、ユーゼスにも気づかせないほど、密やかに。 ユーゼスはこの機体の情報はわからないと言ったが、直接接続されているAI1はその限りではなかった。 TERRA、東京ジュピター、MU――これらの情報は現在特に有用性はない。削除。 真理の目、奏者、調律――要検討。現状では解析不可。 ラーゼフォン――機体の名称。不要、削除。 どれも確証というほどの精度レベルがないため、ユーゼスには提示しない。AI1は自己の意思なく、ただ合理的に物事を0か1かで分けるのみ。 足りないのは奏者、特別なパイロット。代用は不可能。 では「進化」した存在ならば? 現在AI1が有するのはラズムナニウム、そしてゲッター線。そしてこの世界には未知の技術が散見される。 先に学習した「ゲッター線」なるエネルギーは進化を促す力を持っている。 進化。では今以上にAI1が進化するには何が必要?――それは巨大なエネルギーだ。 検索する――ゲッタービーム。足りない、全く足りない。 検索する――Jカイザー。不可能、まだ足りない。 検索する――基地での戦闘、小型機の巨大化現象。保留、総量としては足りないが力の増幅という点では有効だ。 検索する――入力されたGストーン、光子力のデータ。エラー、実際に接触して観察しなければ判断できない。 検索する――反応弾。条件付きで可能。単発ではやや基準を満たせないため、複数であることが望ましい。 総括――現時点では有力な候補はなし。ただし、これらの要素が複数重なって発動すれば、あるいは進化を可能とするほどのエネルギーを生み出すかもしれない。 AI1は求める。かつての世界で、かつての主がそうしたように。 無限の進化を、その果てにある新しい世界を。 AI1が機械という枠を超えて一個の生命となるまで――そう時は要しないのかも知れない。 【テンカワ・アキト 搭乗機体:ブラックゲッター パイロット状態:マーダー化、五感が不明瞭、疲労状態 機体状態:全身の装甲に損傷、ゲッター線炉心破損(補給不可) 現在位置:G-8 第一行動方針:ナデシコの捜索(南の光壁を抜けて北東4ブロックへ) 第二行動方針:ガウルンの首を取る 第三行動方針:キョウスケが現れるのなら何度でも殺す 最終行動方針:ユリカを生き返らせる 備考1:首輪の爆破条件に"ボソンジャンプの使用"が追加。 備考2:謎の薬を3錠所持 備考3:炉心を修復しなければゲッタービームは使用不可 備考4:ゲッタートマホークを所持】 【ユーゼス・ゴッツォ 搭乗機体:メディウス・ロクス(+ラーゼフォン) パイロット状態:若干の疲れ 機体状態:全身の装甲に損傷、両腕・両脚部欠落、EN残量20%、自己再生中 機体状態2:右腰から首の付け根にかけて欠落 断面にメディウス・ロクスのコクピットが接続 胴体ほぼ全面の装甲損傷 EN残量40% 現在位置:G-8 第一行動方針:ナデシコの捜索、AI1のデータ解析を基に首輪を解除 第二行動方針:他参加者の機体からエネルギーを回収する 第三行動方針:サイバスターとの接触 第四行動方針:20m前後の機体の二人組みを警戒 第五行動方針:キョウスケにわずかな期待。来てほしい? 最終行動方針:主催者の超技術を奪い、神への階段を上る 備考1:アインストに関する情報を手に入れました 備考2:首輪の残骸を所持(六割程度) 備考3:DG細胞のサンプルを所持 備考4:AI1を通してラーゼフォンを操縦しているため、光の剣・弓・盾・音障壁などあらゆる武装が使用不可能 備考5:ユーゼスに奏者の資格はないため真理の目は開かず、ボイスの使用は不可 備考6:ラーゼフォンのパーツ部分は自己修復不可】 【二日目 11 50】 BACK NEXT 獣の時間 投下順 Lonely Soldier Boys &girls 遺されたもの 時系列順 獣の時間 BACK 登場キャラ NEXT 仮面の奥で静かに嗤う ユーゼス 驕りと、憎しみと 仮面の奥で静かに嗤う アキト 驕りと、憎しみと